9.24.2012
ファッション・サイファイ LOVE
ANGELS AND AIRWAVES というバンドがプロデュースする作品とのこと。 壮大な叙事詩、 みたいなのを期待したが、 低予算のスタイリッシュな 'scifiもどき' と言ったところ。 当然ながら音楽は効いている。
唐突にアメリカ独立戦争で始まるので、 あれ、 間違ったかなと思うが、 しばらくして宇宙ステーションの場面に変わり、 あとで無理矢理につなげてくる^ ^
宇宙ステーションで孤独な任務についているリー・ミラー、 突如の無線の不調により、 音信が絶たれる。 たとえ無線であっても、 関係性を断たれた人間は現実感を失うとの指摘ののち、 ミラーは自らが生み出す幻影の中に墜ちていく。 そして いつしか歳月は流れ・・
監督は撮影監督が本職らしく、 各カットは絵的だが、 全体の印象はやはり拡大版のプロモーションビデオから抜け出せず、 最後も無理矢理 LOVEに落としてくる^ ^ 見終わると、 もっと本格的なSFが見たくなる。
地球、最後の男 LOVE: ANGELS AND AIRWAVES (2011) 日本公開2013.1月
脚本・監督 ウィリアム・ユーバンク
ガナー・ライト
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9.18.2012
中洲なら まかせて 「僕達急行 A列車で行こう」
今月半ばが過ぎてからの初エントリーは、 森田監督の遺作。 遺作なのに、 さらっとDVDで見たりして、 遺作にもかかわらず、 大して面白くないじゃないか、 監督^ ^
そんな予感はしてたが、 鉄道オタクの話がひさびさのオリジナル脚本で、 しかも遺作だなんて、 監督らしいと言えば監督らしい。 しかし、 もっともっとと期待する客が期待はずれを生んでいるのも確かだろう。 詳しく知らず、 ふと どこかで出逢ったなら意外に印象的な作品なのかもしれない。
オタク、 中小企業、 地方と今風の切り口を取り入れ、 掃除ロボット ルンバも出てくるが、 キャバレーやバブル風の社員像も色濃く残っている。 また かつては "粘着力のない人間関係" を描いたとして時代の寵児となった監督が、 本作では '縁' を大切にしなくちゃ、 というメッセージを発している。 誰しも いろんな縁があって今の自分があるのだし、 監督が最後に残したメッセージとして やはり尊重すべき部分とも言えるだろう。
列車にちなんだ人物名など 楽しんで作ったフシはあるが、 友情とか親子関係、 その他の人間関係の描き方が微妙に気持ち悪い^ ^ ベタベタしすぎ。 そのくせ、 どこか うら寂しく、 面白くなくはないのに、 それほど書くことがないというのも感慨深い。 遺作に批評もないだろうが、 こんな風に書いちゃって、 化けて出ないでね、 監督^ ^
エントリータイトルは接待に際しての社員のセリフより。
僕達急行 A列車で行こう (2012日本) 公式サイト 象のロケット
監督 森田芳光
松山ケンイチ 瑛太 貫地谷しほり 村川絵梨 松平千里
ピエール瀧 笹野高史 伊藤克信 伊武雅刀 松坂慶子 伊東ゆかり
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